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2フット・フィニッシュ
どうもこんにちは。フープファクトリーの岩野健次郎です。
今日は、「2フット・フィニッシュ」について紹介します。
2フット・フィニッシュ、すごく基本的なレイアップですが、改めてその目的やメリットが分かると、その威力は必ず増すはずです!
2フット・フィニッシュは基本的なレイアップのシュートだと最初で伝えましたが、2フット・フィニッシュを初めて聞いた、という人のために簡単に説明すると、「フット」とは英語で「足」という意味なので、2フット、または2フィートとも言ったりしますが、「両足」ということを意味しています。
したがって、1フットと言ったら、片足のことになりますね!
このレイアップはすごく基本的なシュートなんですが、なんで基本的なものをここで改めて説明しようと思ったかというと、高校や大学、プロレベルではごく普通に使われるものなんだけれども、小学校とか中学校では意外と練習の中で教わることが少ないと思うんですよね。
ものすごく大事なレイアップの技術の一つです!
バスケットボールを始めたとき、おそらく最初に習うシュートはランニングシュートのレイアップかと思うんですが、例えば右手でのレイアップを教えてもらうときは、右-左というステップで最後は左足で踏み切る、反対に、左手でのレイアップは、左足右足という形で、最後のステップで右足で踏み切る、というように、片足で踏み切る動作をコーチや先輩たちから教えてもらうことになるかと思います。
もちろんこれは間違いではないんだけれども、ここで紹介する2フット・フィニッシュの方が、ランニングシュートよりも使える場面がハーフコートで絶対に多いので、本当に大事なファンダメンタルの技術です。
レイアップの他にも色んな難しいシュートがありますよね、例えばジャンプシュートだと、ステップバックとかフェイダウェイとか、そういったシュートをみんなすぐに練習したがるんだけど、まずはレイアップからトコトン練習しましょう。
それも、ただランニングシュートだけではなく、たくさんの種類のレイアップのシュートを習得してください。2フット・フィニッシュはレイアップの一つですが、オフフット・フィニッシュやユーロステップ、インバーテッドユーロ、ビアステップ、フローター、などなど他の機会で紹介していきます。まずは基本の2フットです。
アメリカ人の選手は本当にレイアップが上手です。それはステップであったり、ディフェンスへの体の当て方であったり、手の使い方であったり、ボールへの回転のかけ方だったり、バックボードの当て方だったり…。
日本の選手は小さな頃からもっともっとレイアップの技術を習得すべきだと強く思います。
オフェンスで最も大事なことは、ある一つのシチュエーションで、たくさんのシュートの選択肢を持っておくことです。
一つの動きしか持っていないと、ディフェンスの動きに対して、それをやりこめるようなムーブで返すことはできないですよね。
Hoop Factoryでは一貫して伝えたいことなんだけども、この「選択肢」を持ってください!
2フット・フィニッシュに話を戻しますが、ぜひ早い年齢のうちから練習して、ランニングシュートだけでなく、2フットのどちらでも自由自在にプレイできるようになりましょう。
もちろん、この2フットでのフィニッシュ以外にも、たくさんのフットワークがフィニッシュでは存在するので、また別の記事などで紹介していくんですが、今日はぜひ2フットフィニッシュをチェックしてみてください。
また、すでに高い競技レベルでプレイしている選手にも、改めて、なぜこの2フットフィニッシュが有効なのか、理由やメリットを再確認できれば、使い方も変わってくるし、もっともっと自分の武器として使えると思っています。
2フット・フィニッシュのメリット
安定性が高い
2フットのメリットとして、まず「安定性」が挙げられます。
たしかに、1-2ステップのランニングシュートだと、片足のジャンプとなるし、どうしても体もある程度捻られるので、両足に比べてバランスを崩しやすいということですね。
特に空中でディフェンスと接触しているときなど、両足の方が力強くて安定していますよね。
体が安定してるとフィニッシュも行いやすくなる、というのは当たり前の原理かと思います。シュートも落ち着くし、シュートの種類も増やすことができますよね。普通にレイアップでも良いし、フック気味に打ったり、フローターを打ったり、クラッチを入れてレイアップを打ったり、それらのことが片足よりもより安定して行えるかと思います。
横方面への力が増す / ディフェンダーに体を預けやすい
簡単に言うと、隣にいるディフェンダーへのコンタクトで負けない、ということです。
両足でジャンプした方が片足よりもたしかに力を込めることができるから、横方向にジャンプするときにより強い力で跳ぶことができますね。レイアップの前にデェフェンダーとコンタクトを行うのはとても重要で、それはなぜかというと、コンタクトを取らないと、シュートをブロックしようと動いてくるディフェンダーの勢いを事前に殺せないんですよね。
この「事前に」というのが重要で、コンタクトを前もって行い、一瞬でいいんですよ。一瞬だけ相手の動きをばちんと抑えることができると勢いを殺せるので、相手はシュートエリアまで入ってこれないんです。
ディフェンスの動きを見れる
2フットジャンプを用いると、相手ディフェンスの動きを読む時間がほんの一瞬できるというのも大きな点です。
ボールをピックアップしてから両足でバンッと踏み込むと思うんですが、その瞬間、判断する時間ができるんですね。
なので、オフェンスのバリエーションを持っておくことが大事にになります。
ディフェンスの動きに対応して、一番有効なアクションをできるだけ狙いましょう。
加速が容易
1フットよりも2フットの方が、スピードを加速させやすいというのもメリットの一つです。
両足でジャンプするというのが分かっていると、そちらの方が爆発的に力をこめられますよね。
誤解が無いように伝えると、1-2ステップのスピードが遅い、という訳ではなく、2フィニッシュだとあまり助走がなくても短い距離でも勢いをつけられるということです。
助走が限られた場所で高いところにある物を取ろうとジャンプをする場面を想像してみてください。おそらくは片足ではなく、みんな勢いをつけて両足踏切でジャンプをするはずです。
両足だとスピードのコントロールがしやすい、つまり急ブレーキもできるので、2フットのジャンプを直前で止めて、ピボットを使ってフィニッシュするという応用の動きもできますね。
エクステンドアウトしてズレを作れる
「エクステンドアウト」これは体をしっかりと伸ばす、という意味なのですが、2フットジャンプを使うと、フィニッシュの瞬間にバスケットに向かって体を伸ばすことができ、ディフェンスとのズレを作り出すことができる、というのもメリットの一つです。
このズレにより、シュートのスペースを作り出せるので、フィニッシュをより確実なものにします。
ディレクションを変えてズレを作れる
進行方向を変えることができるというのも有効な点です。
特に自分よりサイズの大きいディフェンダーがついてきたとき、このフィニッシュが使えるんですが、、片足だとユーロステップやビアステップなどといったステップを踏まないかぎり、進行方向を変えることはとても難しいと思います。
まとめ
以上が2フット・フィニッシュが有効であることの説明です。
もちろんケースバイケースにはなりますが、ランニングシュートよりも2フットの方がベターな選択肢であることが、特にハーフコートのオフェンスの状況で発生しますので、ランニングシュートだけでなく2フットで力強くフィニッシュするスキルを身につけられるよう、ぜひ習得に励んでください!
特に若い子たちは、ぜひ色んな種類のレイアップが打てるようになって欲しいと思います。
日本人はコンタクトに弱いとよく言われるけれども、ボクは決してそうだとは思いません。
コンタクトに慣れていないんです。
ディフェンスをしょいながら打つ方法に慣れてください。
密集地帯の中で打つレイアップの技術を習得してください。
コンタクトしながら打つレイアップに慣れてください。
レイアップのバリエーションを増やして、ディフェンスより有利な状況を作ることに慣れてください。
こういったことを若い時から考えて実践していくと、素晴らしいプレイヤーになれるとボクは、強く、思います。