【#4 ファンダメンタルの原理・原則】
断言しますが、一見して見栄えの良い派手な「スキルトレーニング」をやろうとする前に、自分にとって本当に何が必要なのか今すぐ学んでください。「今すぐ上手くなる」と謳うスキルトレーニング」は本当に魔法の薬ですか? プロになるための「最短距離」となるトレーニングは何ですか? 25年以上日本のトップのプロバスケ選手を見てきたボクが、プロに近づくヒミツのトレーニング法を教えます↓
\スキルトレーニングの前にちょっと待って!/
バスケにとって一番大事な「要素」を再認識しよう。
昨日は、
スキルトレーニングで最も大事なのは
「根幹」や土台 = ファンダメンタル
という本質的な事実を話しました。
➡️https://hoop-factory.com/blog/training_principle3/
派手なスキルや一見見栄えの良いムーブは、
あくまで「枝葉や花」であり、
ファンダメンタルという「根幹」が
しっかりしていないと、
枝葉や花が活き活きとすることはない。
プレイやムーブは点ではなく、
ファンダメンタルという点と点がつながって
初めて素晴らしいプレイに昇華します。
すべてのシーンで必要とされるのは
ファンダメンタルスキル。
でも、
「ファンダメンタル = 基礎」が⼀番⼤事って
みんな⾔うけど、
そのファンダメンタルとは一体何なのか?
なんだかちょっとモヤっとしますよね。
詳しく説明できる⼈、はっきりと定義できる⼈や
コーチっていったいどれだけいるんでしょうか?
今日はファンダメンタルの定義について
お話しします。
みなさんは何だと考えますか?
これがバスケのプレイにとって
最も重要なファンダメンタルだと、
あなたは「具体的に」「明確に」
私に伝えることはできますか?
派手で見栄えの良いプレイばかり注目されがちな
スキルトレーニングですが、
ボクの大好きなNBAスキルトレーナーである、
ブレイク・ボーリンジャー(@factory_hoop)
➡️(ステフィン・カリーのトレーナー)
やフィル・ベックナー
➡️(ダミアン・リラードのトレーナー)
ポール・ファブリッツ
➡️(ジェームズ・ハーデンのトレーナー)
の話を聞くと、
例外なくファンダメンタルを「常に」重視しています。
もちろん新しいスキルの導入も
行うことはありますが、
どちらかというと、
彼らが毎日行うトレーニングは、
正しいファンダメンタルに沿った動きと
なっているかという確認と修正。
それらが彼らの今日の成功につながっているのが
事実です。
彼らが重要視するファンダメンタルの定義とは
以下の5つ。
- Posture and Stance(姿勢・スタンス)
- Ball Placement(ドリブルをつく位置)
- Ball x Body Synchronicity(ボールと体の連動性)
- Ball Speed(ボール・スピード)
- Pace(動きの出力=アクセルの出し入れ)
彼らが行うドリルはとてもシンプルなものばかりで、
上記5つのコンセプトを細部までしっかりと
実現することを目的としているのが特徴的です。
彼らが強調するのは、
「何を」「どれくらい」行うのか
ということではなく、
一番大事なのは、
「どのコンセプトを重視して」
「どのようにして」
行うのか、ということです。
ですから、
上記5つのコンセプトに基づいて、
ドリルの様子やムーブを常にフィルムで
チェックして修正するのが、
トレーナーの仕事となっています。
スキルトレーニングのことを
勉強すればするほど、
派手なムーブといった枝葉ではなく、
まずはファンダメンタルを毎日練習することが
最も大事なのだと痛感します。
もちろん誤解してほしくないのは、
枝葉も大事なんだけれども、
まずは根幹を鍛えて
その上で枝葉もトレーニングしていこう、
という考え方が重要だということです。
一見派手に見えるムーブも
根幹がしっかりしていないと
「効率的」に行うことは不可能です。
新しい派手なことを学ぶのではなく、
あなたにとって今必要なのは、
「ファンダメンタルの改善」です。
「何をやるか = ドリル」が重要ではありません。
大事なのは
「コンセプトに従ってどうやるか」です。
コンセプトをしっかり理解していれば、
それに沿ったドリルは、ウェブ全盛の今日
誰でも作れます。
例えば、
YouTubeで見た、
「パンチからスナッチバック、
インバートしてステップバックの3pt!」
なんだか聞こえは良いですよね。
その動画の説明を見ると、自分でも
マネや再現はできそうです。
でも、実際にそれを有効にゲーム中に
行うことはできるのでしょうか?
ゲーム中にがむしゃらにそのムーブを
やってみるけど、ディフェンスは
だまされずについてくる、、
なんてことがほとんどではないですか…?
すべてのムーブで必要なのは、
- Posture and Stance(姿勢・スタンス)
- Ball Placement(ドリブルをつく位置)
- Ball x Body Synchronicity(ボールと体の連動性)
- Ball Speed(ボール・スピード)
- Pace(動きの出力=アクセルの出し入れ)
という5つのファンダメンタルです。
それでは明日は、上記1番目の
Posture and Stance(姿勢・スタンス)
について説明します!