【ディフェンスにわざと追い越させてフィニッシュする】
スピードがあることがすべて「正義」と思っていませんか?
常に相手よりスピードで勝とうとしていませんか?
最大の目標は「良いシュートを打つこと」です。
決してスピード競争で毎回勝つことではありません。
ルカ・ドンチッチやカイリー・アービングが非常に得意とするのがスローステップ・フィニッシュ。
スピードの緩急でディフェンスとのズレを作り、相手をかわして打つシュート技術です。
【Slow Step Finishの動き方】
1 バスケットへ向かって勢いよくドライブする
2 ブレーキを激しく踏むように急減速
3 ジャンプはできるだけ高く
4 体が落ちてくるときにシュートを放つ
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動画はCoach Frikkiのものですが、英語での説明が大部分ではなく動画自体が説明となっていて分かりやすいので、動画を見ながら以下のポイントについてもチェックしてみてください!
↓↓↓Coach Frikkiの「Swing Step」説明動画はこちら↓↓↓
【動きのポイント】
・早いタイミングでディフェンダーを跳ばせよう
(ディフェンダーが先に跳び、その後にオフェンスが跳ぶイメージ)
つまり、オフェンスが飛ぶときは、既にディフェンダーは低い位置へ。
・できるだけジャンプで空中に留まるようにする
・ジャンプ力というよりも、減速する能力の方が重要
・最後のステップを思いっきり力強く踏んで、横方向への推進力をジャンプへ変える
・バンプをしてコンタクトを行うと、ディフェンスによるコンテストがさらに難しくなる
・真上にジャンプしてズレをつくる。若干後ろにジャンプしても良い
・空中でアジャストすることが大事
(ボールを動かしてブロックを避け、良いアングルを見つけてバックボードにボールを当てる)
・空中でバランスをしっかりと保ち、バックボードをしっかりと捉えてバンクショット。
・このシュートで使うのは利き手のみ。ドライブする方向が右でも左でも利き手でシュートを放つ
・1-2ステップだけでなく、1ステップの踏切でも使うことができる
・できるだけリングまで近づこう。ディフェンスをリング下に押し込む
・遠い距離からでもシュートを打つ能力があるとディフェンスするのが難しくなる
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バスケットは相手の重心を崩すスポーツ
「スピードで相手に勝つ」というのはもちろん基本です。
ただし、相手とのズレを作るには、スピードの出し入れを行い、相手と自分の動くスピードを意図的に変えたり、相手の重心や進行方向とは逆をついて自分のスペースを作ることが非常に重要になります。
ルカ・ドンチッチはスピードはあまりない選手ですが、こういった身体操作が異常なくらい優れているのが特徴です。
「無意識に」「連続して」相手の重心を自分の望むように誘導して自分のスペースを作り出せるので、スピードのあるディフェンスでも彼にまったく敵わないのです。