ギャザーステップ(ゼロステップ)
どうもこんにちは。フープファクトリーの岩野健次郎です。
今日は、現代バスケットボールで必須のスキルとも言える、ギャザーステップについて紹介してみたいと思います。
試合を見ていると、「歩いてる!」「歩いてない!」「トラベリングだ!」「トラベリングじゃない!」といったヒートアップする議論や言い争いがいつも発生しますよね。
今回はこの議論の原因となることが多い、ギャザーステップについて話をしてみたいと思います。
ギャザーステップがうまいと、フィニッシュ力やシュートを狙うにあたってディフェンスとのズレを作る技術が格段にアップします。
ぜひマスターして、ディフェンスをひきはがすのが上手い選手になりましょう!
今回紹介するギャザーステップはゼロステップとも呼ばれています。
ギャザーとはボールを保持することを意味していて、ボールを両手で持って保持する、ボールの下に手を回す、あるいは手と体で抱え込む、などといったボールをコントロールする動作のことなんですが、ギャザーステップとは、このギャザーと同時に行うステップのことです。
ギャザーするステップはカウントされない、つまりゼロとみなされることから、ゼロステップとも呼ばれる由縁がここにあります。
ギャザーという言葉の定義は、つい最近、2019年にNBAのルールブックに載ったのですが、この言葉ができるずっと前からアメリカのレフリーでは共通認識であり、技術力の高い多くのプレイヤーが無意識のうちにギャザーステップを使ってきました。
現状では、ドリブルの状態からギャザーステップを踏んだ後では、2歩ステップすることがルールで明確に許されています。
なぜこのギャザーステップが重要なのか、なぜ今回わざわざステップの説明だけを取り上げたのかというと、ギャザーのタイミングが遅ければ遅いほど、ステップを余分に踏める、つまり1歩余分に動けることを意味しているからです。
反対に、ボールの保持、すなわちギャザーを早いタイミングで行う癖がついてしまうと、一歩分のステップを失うことにつながったり、下手をするとトラベリングも吹かれやすくなってしまうかもしれません。。
この一歩の差が非常に大きいことは、わざわざ伝える必要もないですよね。
ユーロステップや、ステップバックショット、サイドステップショット、2フットフィニッシュ、プロホップなどなどたくさんのスキルがありますが、これらを有効に行うには、これらのスキルにつながっていくギャザーステップを正しく理解することが必要になります。
今紹介したスキルは、すべてフィニッシュやシュートにつながるものですよね。ディフェンスとのセパレーション、つまりズレを作るには、正しいフットワークでプレイする必要があり、ギャザーステップが上手いかどうかが、ライバルとの差を生むわけです。
トラベリングのコンセプト
トラベリングについて、とても大事な基本コンセプトがあります。
レフリーはドリブラーの手と足を見ています。
ドリブルしている方の手と反対の手がボールに触れていない限り、そのドリブルは継続中である、ということを覚えておきましょう。
つまり、反対の手を使ってボールを掴む行為を、ぎりぎり最後の瞬間まで延ばすことができるのであれば、そこからさらに2歩ステップを踏めるので、オフェンスの動けるエリアがより広くなる、ということを意味しています。
ゼロ・ステップの正体、ギャザーとは
①ギャザーするタイミングとは、ボールを保持するときのこと
②ボールの保持とは、両手にボールが収まること、ボールの下に手が入りコントロールされたときのこと、あるいは手と体でボールをかかえこんでコントロールしたときのこと
③つまり、両手でボールを触らず、かつ、ボールの下に手を入れなかったり、体でかかえこむことをしなければ、ドリブルは継続中だとみなされる
④ギャザーするタイミングでステップを1回、その後に1、2ステップを行える
⑤ドリブルの終わりで、レフリーは、ボールに触れる手と足を見ている
(どのタイミングで両手でボールをタッチしているか)
⑥ギャザーするスピードや位置は関係ない / ボールに対し、どのタイミングで両手で掴むのか、あるいはコントロールしているのか、ということがすべて
まとめ
ギャザーステップについては、実際に動画で見ていただくことが皆さんの理解の手助けになると思います。
こちらの動画をぜひご視聴ください!
その後改めてこの記事を読んで、ギャザーステップへの理解を整理してみてね!