こちらのコーナーでは、ナビゲーターの岩野が特に好きなスキルトレーナーを紹介します。
もちろん人それぞれの好みや哲学があるので、みなさんもある程度の好き嫌いはあるかと思いますが、岩野がおすすめのトレーナーばかりです。
個人的には、ブレイク・ボーリンジャーやフィル・ベックナーのファンダメンタルをしっかり学び始めるのと同時にポール・ファブリッツのストレングストレーニングを行い、それから徐々にドリュー・ハンレンやタイラー・レルフが教える細かい技術の習得をするのが良いのではと感じています。
また、シチュエーション別の動き方を教えるのが上手いコディ・トッパートのトレーニングもチームバスケットをプレイする上でとてもプラスになるものです。
目次
Blake Boehringer(ブレイク・ボーリンジャー)
NBA MVPのステファン・カリーを長年鍛えたスキルトレーナーとして有名です。
トレーニングでは特にファンダメンタルの徹底的な向上を最重要視し、姿勢(スタンス)やボールを正しい位置につくことによる(ボール・プレイスメント)とボールと体の連動性、ドリブルでのボールスピードをとにかく鍛えるコーチです。
ボク個人的には、ブレイクを知ってからスキルトレーニングに対する概念が変わりました…。
彼が言う「ファンダメンタル」がきっちりしている選手やコーチは実際のところ数少なく、、このファンダメンタルをマスターしてなければ他のスキルを練習する意味がないんじゃないだろうか、とさえ思うようになりました。
トレーニング中だけでなく、常にフィルムを使ってファンダメンタルの修正を行い、細かいディテールにこだわるコーチです。
体幹に重きを置くストレングストレーニングも得意としていて、スキルとストレングスのトレーニングを同時に行ってくれるコーチです。
NBAではマリック・モンク、Bリーグでは川崎のマット・ジャニングや北海道のデモン・ブルックスを長年鍛えています。
当方のリクエストにより、日本にも2回来てくれてBリーグの選手たちにキャンプを行ってくれました。
Phil Beckner(フィル・ベックナー)
NBAダミアン・リラードのトレーナーとして有名なベックナートレーナーは、人生哲学を説いて選手を精神的な高みへ導くコーチとしても有名です。
コーチ・ブレイクと同様に、ファンダメンタルをとても重視していて、ボールスピードや姿勢、バランスのあるフットワークなどにフォーカスして選手を指導します。
Paul Fabritz(ポール・ファブリッツ)
ジェームズ・ハーデンのトレーナーとしてYouTubeやInstagramでも数多くの支持者を集めています。
自身もNCAAでプレイした素晴らしいプレイヤーだったのですが、怪我に泣かされたこともあってトレーナーに転向し、その後素晴らしい結果を残したことにより、多くのアスリートから高い評価を得てきました。
ボールハンドリングの指導にも定評のあるトレーナーですが、ジャンプ系やスピード系のストレングストレーニングも素晴らしいです。
自分自身を実験台にして1年間でなんと12インチ(約30センチ)ジャンプ力を上げることに成功し、自身で実証できた成功経験から、数多くのプレイヤーの身体能力の向上にも貢献しています。
科学的なアプローチを取ることが多いんですが、机上の空論に踊らされることは少なく、自分自身で実証できたトレーニング方法を紹介してくれることが特徴的です。
Drew Hanlen(ドリュー・ハンレン)
ジョエル・エンビードやセルティックスのジェイソン・テイタムなど多くのNBAスタープレイヤーから人気の高いドリュー・ハンレン。
実践的で細かいスキルを積み重ねていくように教えるのが特徴的です。
さまざまなシチュエーションで有効な選択肢を事細かく教えてくれるので、プロだけでなくユースのプレイヤーからも人気のトレーナーです。
Tyler Relph(タイラー・ラルフ)
タイラーも実践的なスキルを身体の角度や位置など事細かく教えてくれるトレーナーです。
ドリブルとそれに関連するフットワークを主に教えている印象があり、ディフェンスへ激しくアタックするプレイヤーと変貌させてくれます。
特にタイラー自身のキレキレのデモンストレーションが素晴らしく、彼のプレイを見てすぐにイメージが湧きやすいので、とても分かりやすい指導を行うトレーナーだと言えます。
Cody Toppert(コディ・トッパート)
チームの枠組みの中で個人がどのように動くべきか、どのような判断をすべきか、ということに焦点を当てた指導またトレーニングを行ってくれます。
したがって、スキルトレーニングとは言え、組織的なチームの動きを個人それぞれが正しく行うにはどのようにしたら良いのか、シチュエーションにふさわしい動き方を教えるのがコディの特徴だと言えるでしょう。