どうもこんにちは。フープファクトリーの岩野健次郎です。
ボクたちがいつも気になるのは正確なシュートであったり、華麗なフットワークやパスだったりしますが、競技者であればもっと根本的なところで本当に知りたいのは、「どうやったら強いハートを持ち続けてプレイできるのか」という点ですよね。
今回は、偉大なNBAプレイヤー「コービー・ブライアント」の残してくれたメッセージから学んでいきましょう。
今回のトピック
この記事では、ボールハンドリングやシュートなどといった目に見えるスキルではなく、メンタルタフネスに注目してみます。
メンタルの強さというのもスキルの一つだと僕たちは考えていて、それはなぜかというと、人は誰でも最初から強いわけではなく、いろんな経験を経たり、精神的に強くなければ生きていけない環境に放り込まれていたり、そういったさまざまな要因が重なった上で、気持ちの強い人間が作られるのではないかと思います。
もちろん、遺伝子的なところもあるかとは思うけど、大部分は環境の要因が強いと思っていて、誰だってそもそも生まれた時は強くないですよね。
いろんな経験をして、強くなっていくんだと思います。
だから、メンタルが強くなる「方法」を知っておけば、誰でも強くなれるはずです。
今回みんなに紹介するのは、コービー・ブライアントの「The Deep Game of Kobe Bryant」という動画で、4回に分けてお伝えしますが、今回は第1回目となります。
コービー・ブライアントですが、みなさんご存知のように2020年1月26日に事故で亡くなってしまったニュースは、とてもショッキングで、みんなが、特にバスケットを好きな人であれば誰もが深く悲しんだことでした。
もちろん僕もびっくりしてすごく悲しい気持ちになったんだけれども、正直なところ、コービー・ブライアントという選手は、試合での活躍などしか見たことがなかったので、どういう性格の選手といったところまでは深く知っていたわけではなく、すごく悲しいんだけれどもどこか遠い世界のニュースに過ぎなかったんですよね。
ところが、今回メンタルタフネスの特集をするに当たって、この動画に巡り合うことになったんだけれども、コービーのことをものすごく好きになってしまいました。
同時に、こんな偉大な人を失ってしまったんだなぁと改めて悲しくなってしまいました。
コービーのメッセージは、バスケットボールプレイヤーだけでなく、夢に向かって取り組んでいる人たちすべてに向けられているものです。
なにかに毎日打ち込んでいるけれども、結果が出なくて落ち込んでしまっている人、仕事を精一杯頑張っているけれども上手くいかなくて涙が出てしまう人。
人生を生きていればいろんなことがありますよね。
僕たちすべての人間に対して、コービーは「気づき」を与えてくれます。
自分の中で大事なことを自分自身で守っていくには、どういった軸を持って生きていけば良いのか。
何が自分の中で成功と言えるのか、何が失敗なのか。
これが分かれば、僕たちは必ず心の真ん中の部分が強くなるはずです。
真の強さを持ったバスケットプレイヤーとして、どんな状況でも安定したプレイができるようになると思っています。
成功したときでも失敗したときでも、勝ったときでも負けたときでも、優勝したときでも、一回戦で負けてしまったときでも、どんなときでも「浮き沈み」のないブレない心を整えることがとても大事なんじゃないかなとボクは思います。
4回のシリーズの内、今回は第1回目ですが、動画の詳しい内容については、僕の説明ではなく、ぜひご自身の目と耳で感じてもらいたいので、今から本編動画の紹介に移りたいと思います。今回は、前半で「目の前にあることのみに集中する」、後半で「良いことも悪いこともすべて受け止める」そういったことの重要性についてコービーが語ってくれます。
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動画を見て
いかがでしたでしょうか?
とても本質的ですよね。
前半では、「目の前にあること」のみに集中することの大切さをコービーが説いていました。
また、後半では、「良いことも悪いことも目を背けずにすべてそのまま受け止めること」の重要性を説いています。
プレッシャーは自分が作り出す幻想であって、それにとらわれる必要はない。良いときでも悪い時でも、それを「そのまま」受け止めて、「そのまま」というのが以外とぼくたちにとって難しく、大事なところなんだけれども、それを、冷静に、客観的に理解して、分析して、調整して、次に進むことが大事だと。
人生はただその繰り返しに過ぎないということです。
だから、シュートが入っても、入らなくても、ディフェンスで良いプレイをしても、あるいはターンオーバーをしてしまったとしても、感情の起伏を激しくするのではなく、自分を心の中心にもってきて、冷静に事実だけを分析してつぎのプレイにつなげる。
自分が作り出してしまった邪念にとらわれることなく、「目の前にあること」今起こっている、または起ころうとしているプレイだけ集中する、そういった心の状態を持っておくことがとても大事だと思います。
僕たちはどうしても結果を気にし過ぎちゃうんですよね。周りからの評価にとらわれているんです。
結果はもちろん大切です。でも本質的にもっともっと大事なのは、「自分の」自分に対する評価なんだと、コービーは強く訴えかけています。
次回は「感情の整え方」、「結果に対する考え方」について、コービーが自分自身の言葉で伝えてくれます。
コービー・ブライアントが遺してくれたもの【マンバ・メンタリティ】vol. 2